「太陽を抱く月」はNHK総合日曜23時から放映している。14話まできたが、待ちきれず、レンタルで一気に最終回まで見た。全20話。
歴史ドラマ仕立てだが、史実に基づかない全く架空の物語で、ファンタジードラマというのだそう。
ちなみに「奇皇后」も同じジャンル。
なかなか見ごたえがあり、韓国では久々に40%の視聴率を取った。
呪術が物語を進めるツールになっていて、荒唐無稽といえばそうなのだが、気にならない。むしろ、そこが面白い。 昔は日本も大事なことは占いで決めた。
ハン・ガイン演じるホ・ヨヌが記憶を取り戻す16話から、止まっていた時間が一気に動き出しす。それまでは韓流ドラマ特有のじれったさがある。
最終回は3回分を凝縮したぐらいの濃い内容。
ハン・ガインのドラマを初めて見たが、この人は知的な役柄を演じるタイプの女優のようだ。
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ホ・ヨヌの子供時代を演じたキム・ユジョンは、韓国では日本の芦田愛菜ちゃんをしのぐ人気子役だという。
たしかにすごい演技力で、ちょと抜けている。
ただ、この二人はそんなに似ていない。ちょっと連続性に疑問符。
韓ドラはラスマイが一番面白いと言われるように、このドラマも19話が泣かせる。
ハン・ガインもそれなりにいいのだけれど、ライバルの皇后もなかなかよい。キム・ミンソという女優。
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かなりの美形。
皇后には実は罪がなく、王様から邪険にされっぱなしの不幸な人。最後は実の父親に見捨てられ、悲劇的な結末に至る。
ソルというホ・ヨヌに仕える少女もよい。19話では主役のハン・ガインを食う迫真の演技で泣かせる。
短い生涯だったが、意味のある生を貫いたというべきだろう。
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脇を固める大王大妃や国巫(クンム)役は、よく見れば「ファン・ジニ」のキャストではないか。
ヒール役を演じたのは、「雪の女王」でヒョンビン演じるキム・ドックを庇護したボクシングジムの館長だった。
やさしい人格者から一転、ふてぶてしい役どころで存在感がある(がんばってるねえ)。
字幕版で見ると、王様の声に威厳があり、女性たちの声はニュース原稿を読むアナウンサーのように低い。
王様は君主とはどうあるべきかをかなり語り、結構理屈っぽいドラマである。
NHKの吹き替え版は友達同士でしゃべっている感じでやや軽い。
これは「チェオクの剣」にもいえたが、原作以上にメロドラマに走りすぎていて、原作のよさをやや弱めている。
終盤の反乱シーンはチェオクと似ている展開でしたね。