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今、この瞬間

広島に単身赴任中。仕事のついでに行った名所、名物やラーメン、映画、韓ドラなどを備忘録的に綴っています。
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土砂撤去に汗す

復興ボランティアに行ってきた。

場所は安佐北区の深川地区。

被害はそれほどでもないところだと聞いていたが、行ってみて驚いたのはボランティアの数の多さ。

公園に9時前に集合し、地区の役員から注意点を聞く朝礼のようなものがある。こんな感じ。一見、ラジオ体操にでも集まったかのようだ。



ざっと300人はいる。若い人や女性の姿も多い。町内会単位の参加者もいる。

日本って、捨てたものではないと、ちょっと感動的であった。

この地区でこの人数なら、全体で数千人入っているのではないか。

作業は畑に入った石や木くず、ゴミの撤去で、さほどつらくはない。

この日は天気がよく、朝から暑かった。作業自体より、炎天下の下にいるのがきつい。



昼で終了したので、午後は知人に誘われて、安佐南区の八木3丁目、今回一番被害が大きいところに移動した。

土煙がまだ舞い、土砂被害の跡も残っている。



残る行方不明者2人の捜索は、この地区で行われている。

こちらは避難勧告地区で、伺ったお宅は雨が降るたびに避難し、車の中で寝泊まりしているそう。避難先の体育館はお年寄りや子供のいる家族でいっぱいで、利用を自粛しているとのこと。

こちらも畑の手伝いで、流れ込んだ土砂の撤去。

スコップで地面の上を覆う土砂をかき出し、土嚢に詰め込む。作業的には午前よりきつい。雪かきをやっている感じ。



ここも若いボランティアが多い。仲間数人と連れ添って参加しているようだ。

お互い名前も知らなければ、会話することもほとんどない。黙々と作業が続く。そもそも、手伝っているのはどちらの家なのか、名前も知らない。

2時半に終了した。

あさってあたり、筋肉痛になるのは確実。

さて、どこが痛むでしょう。

足首、太もも、腰、背中、腕、首‥‥

全部のような悪い予感がする。



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奇皇后はあのドラマに似ている

NHKのBSで始まった「奇皇后」を楽しみにしている。



ハ・ジウォン主役のドラマがNHKに登場するのは4作目。

「チェオクの剣」「ファン・ジニ」「シークレットガーデン」のうち、「ファン・ジニ」「シークレットガーデン」は韓国で大女優の地位を得てからの作品。

まだ評価の定まらなかった時の「チェオクの剣」を、大ヒットした「チャングム」の後番組に据えたNHKプロデューサーの眼力は、評価されてしかるべきだろう。

ちなみに、この2作品は韓国で同じ年に放映され、その年の数々のドラマ賞を分け合った。


さて、「奇皇后」。

史実上の人物だが(元の時代のひと)、ストーリーは架空で、ファンタジードラマと言われている。

主人公のスニャンをめぐって、二人の王(元の皇帝と高麗の王)がさや当てする展開は、あのドラマにそっくり。

そう、「バリでの出来事」。こちらもハ・ジウォン主演。
(懐かしい!)

一方で、国を守るために悪とたたかうストーリーも同時進行する。

こちらは「チェオクの剣」と同じ展開。

つまり、縦糸に「バリ出来」、横糸に「チェオク」のミックスドラマのようである。

全50回はちと長いが、今後の展開に注目したい。

ジウォンちゃんの顔が締まっている。




下関、ヒラツメガニ、ヘラガニ

下関のとある直売所で見覚えのあるカニに出くわした。



これは、あの懐かしいつヘラガニではないか。

3匹280円。

値段は明らかにヘラガニ級。

もし、これがワタリガニだったら、この値段ではありえない。

ついでに、赤イカを買う。

こちらも280円。独り身は1パイで十分。

(この地方にはスルメイカがあまり出回らない。スーパーのイカはだいぶ鮮度が落ちる)


家に帰って、カニをゆでる。値段が値段なので半信半疑。

小ぶりが2ハイ、やや大きめが1パイ,


小ぶりはメスで卵が入っていた。

足の周りにも身が詰まっている。

結構いける。




ヘラガニは北海道の俗称だが、正式にはヒラツメガニという。

東シナ海にも生息し、下関でも穫れるそう。知らなかったなあ。

卵や身を食べてまあまあ満足。

しかし、

最後に残ったやや大ぶりのやつは、がっかり。

宗八ガレイのような臭みがあり、食べるところがほとんどない。ただのゴミだ。

このカニはメス狙いでいくべきことをあらためて知った。

買う時は小さいカニを選びましょう。

松江のしじみ汁

松江といえばシジミ。

駅ガード沿いのJA直売店で買う。

大ぶりを選ぶ。

シジミもイカも桃も大きい方がうまい。


砂抜きなのが、ありがたい。



そのまま塩味で食べ、残ったのを翌朝みそ汁にしてみた。

量が多いので、独り身だと食べきれない。

ちなみに数日前にもらったブランド牛肉は食べきれず冷凍した。


しじみ汁は塩、みそ、それぞれ味があるのだが、みその方がうまく感じた。

購入代300円。

これは、本物の味。

松江に行くたびに買っている。


広島の土砂崩れの現場

広島市北部で土砂崩れがあり、死者・行方不明者90人近い大惨事になった。

その中でも被害が大きかった安佐南区の八木地区に行ってみた。

自宅から13キロぐらい。自転車で向かう.。1時間ほど。


この辺りは山側に広がる住宅街。広島市が発展するにつれ、住宅地が内陸部の山側に伸びていったのだろう。

自転車でようやく近づくと、土砂崩れの跡が見えてきた。



土砂崩れは50カ所で発生したという。

山際のあちこちで起こったのかと思ってしまうが、実際に行ってみると、局地的であることがわかる。

東日本大震災の市、町ごと津波に破壊された圧倒的な光景に比べると、息を飲むような事態ではない。被災場所からちょっと道を越えると、飲食店が平常通り営業している。

そういう場所で、たくさんの犠牲者が出た。それが今回の特徴である。住宅が密集する都市型災害の典型かもしれない。

東日本大震災のような災害は滅多に起こらないが、異常気象で大雨、集中豪雨が当たり前のようになった今日、土砂崩れは日常的に起こるに違いない。

しかも、大都市の郊外は山を切り開いてつくった住宅地が多い。構造的に土砂崩れは起きやすい。

土砂崩れが田舎の山奥の災害から、大都市の災害に変わる転機の災害になる気がする。



この壊れた家屋の下側で、消防隊による捜索活動が行われていた。

右側のヘルメットをかぶっている人たちが捜索隊。



避難場所になっている梅林小学校。人や車両の出入りが多く、学校関係者とおぼしき交通整理係が出ている。


天気は昼から雨の予報だったが、雨は降らず、猛烈に暑かった。

しかし、これは恵みの猛暑。今は土が乾くことが重要。

帰りはヘトヘトだった。





シャインマスカットを食す

仕事先からシャインマスカットを一箱頂戴した。




何年か前、岡山でシャインマスカットの高級新種を食べて以降、ブドウの最高峰と思ってきた。

ひところに比べれば安くなったのだろうが、スーパーではなかなか手が出ない。といって、安物は食べたくない(自分の中のイメージを壊したくない)

で、この数年食べていなかったのだか、久々にありついた。

こちら福山産。種無しで皮ごと食べられる。


奇皇后と太陽を抱く月

NHKで放映が始まった「奇皇后」(BS、日曜PM9時)と「太陽を抱く月」(総合PM11時)。

どちらも歴史ドラマながら、全く架空の筋立てで、ファンタジードラマという新しいジャンルを切り開いた作品。

「奇皇后」はハ・ジウォンの主役。韓国で去年放映されて話題になった。

なかなか顔が締まっていて、「チェオクの剣」以来のシャープな雰囲気を出している。

ちょっと若返った感じ。

男勝りの剣士から元の皇帝の妻になるという破天荒な筋立てで、今後の展開が興味深い。


「太陽を抱く月」は対照的なメロドラマ。

皇太后の命令で主人公が神病にとりつかれるという、こちらもシュールな展開。

子役がなかなか魅力的で、つい引き込まれる。

韓国で大変人気のある子役だそう。

「奇皇后」は50回を超える大作。「太陽」は20回程のドラマなので、そのあとにもう一つドラマが入って、「奇皇后」が1年後に総合枠で放映されると推察される。

ハ・ジウォン主演のドラマは「チャオクの剣」「ファン・ジニ」「シークレットガーデン」に続いて4作目。

NHKはよほどハ・ジウォンを買っているのだろう。

見なかったが、番宣の特番もやっていて、力の入れようがわかる。


日曜夜は「軍師官兵衛」→「奇皇后」→入浴→「太陽を抱く月」という生活スタイルになりそうだ。










神威岬の先端に行く

神威岬は北海道の積丹半島にある。

積丹半島は知っているが、札幌行きの幹道から外れるため、ほとんど行ったことがない。

岩内から泊村、神恵内村を北上して、美国の手前を海側に入ると、神威岬がある。このルートを走るのは初めて。泊村も初めて。

この村は原発の村で知られ、学校や役場などの公共施設は一目で金がかかっていることがわかる。

茅沼炭鉱という道内最古の炭鉱もあり、エネルギーと縁の深い村だったと、あらためて知る。

せっかく来たからには、原発施設を見たかったのだが、入り口は金網で厳重にロックされていた。

沖縄で見た米軍基地みたいだった。

もし原発事故が起きれば、後志日本海側の漁業産業は消滅し、積丹名物のウニやアワビは食べられなくなる。原発の恩恵が及ばない泊村以外の地域には踏んだり蹴ったりである。


日本海側の道を走ってつくづく思うのは、海に迫る山と海沿いの道にへばりつくように家屋が続く漁村の風景は、どこも似たり寄ったりということである。

単調な道をしばらく走ると、神威岬の案内板がでてくる。



岬の先端に続くアップダウンの登山道のような小道を歩く。初めはやや長い下り、終いは登り。帰りの方がひんどいかも。男の足なら片道15分ぐらいか。

結構観光客は多い。中国人とおぼしき団体ご一行もいる。小樽観光のついでに足をのばし、積丹名物ウニ丼を食べるツアーが組まれているのだろう。


道はきついが、海から吹いてくる風が心地よく、汗タラタラにはならない。



積丹半島は江戸時代、女人禁制の地で、これより北には行けなかった。



岬の先から、さらに岩礁が伸びていて、なかなか美しい。



天気が回復し、シャコタンブルーが完璧ではないが、それでも見事。



これは一見の価値ある場所でした。

札幌のラーメン

札幌に来たからにはラーメンを食べなければ気が済まない。

私は駅近くの共済ビル地下の一粒庵が一番うまいと思っている。

今回は機会がなく、代わりに向日葵という、何度か行ったことのあるラーメン屋を訪ねた。

みそラーメンを注文。





黄色の中太ちちれ麺がいかにも札幌ラーメンという感じ。安定した味。こちらの特徴として、ラー油が濃い。


札幌では信玄という店が今一番人気だと、タクシーの運転手から聞いた。この人は自分が行くなら、北区にある蔵というラーメンを選ぶという。ススキノなら欅だと。


かつて隆盛を極めた純連、すみれ系はそれほどでもないそう。新千歳空港のショップで、土産商材として目立っているが、高くて手が出ない。


その信玄を真夜中12時近くにたまたま発見。30人待ちぐらいの行列がで来ている。

この時間帯にして、この行列。真夜中に並んでまで食べたいラーメンとはいかなるものなのか。

近くにあった一幻というエビをスープに使う店も繁盛していた。

私は五丈原という店に入った。昔からある結構有名な店。今まで入ったことがなかった。

メニューの一番上にある塩とんこつを注文。

麺は例のシコシコ麺ではない。スープもパッとしない。

なぜこのラーメンに行列ができるのか不思議。

無駄な消費をしたと後悔しつつ、ススキノから歩いて戻ったのだった。







小さな入江

北海道島牧村の本目(ほんめ)地区の名前はアイヌ語に由来し、ポン(小さな)メ(入江)の意味だという。

前浜がちょっとした湾の形をしていて、なるほどと納得のいく名称。



昔より海が深くなって、居住地との距離が短くなったような気がする。つまり、陸が侵食されている感じ。

あいにく曇っていたが、落日の水平線。





ヘラガニ再び

ヘラガニとこの地方で呼ばれる小ぶりのワタリガニのようなカニ。夏場だけ出回る。

北海道余市町の柿崎商店て10匹購入した。

柿崎商店といえば、松山市の知り合いが7月半ばに初めて北海道旅行をして、ニッカウイスキー工場の見学のついでに柿崎商店で食事したそう。観光コースに組み込まれるまでになったのね。

10匹の値段は計670円だった。1匹70円足らず。安い!

家で早速調理する。





塩を入れた水を沸騰させてから、ヘラガニを入れ、15分ほど煮ると出来上がり。



取り寄せした昨年は中身がスカスカだったが、今年は店に出向いて、重量感のあるものを選んだ。

小ぶりではあるが、身は入っていた。メスも混じり、卵が入っている。



ヘラガニは身が少ないのだが、甘みがあり、卵やみそも味わえる。何千円も出して毛ガニを食べるより、よほど、こちらの方がお得。

まだ5匹残っているので、明日食べることにしよう。


北の国からとラーメン

「北の国から」の有名なシーンに「子供がまだ食ってる途中でしょうが」と、黒板五郎こと田中邦衛が叫ぶ場面がある。

(田中邦衛はまだ存命。死んだのは地井武男で、弔辞を読んだのが田中邦衛。念のため)

富良野にはこのせりふをそのままネーミングしたラーメンがあり、人気なのだという。


このシーンは最初の特番ドラマのラストシーンに出てくる。興味がある人はYouTubeでどうぞ。セリフのまま検索。



閉店間際に五郎一家がラーメン屋に入り、ラーメンを三杯注文する。純はある事があって食べることができない。客は誰もいない。閉店時間をとうに過ぎて店内の明かりが暗くなる。

女の店員が早くしてくれと何度か催促に来るが、純はやはり箸をつけない。蛍はお兄ちゃん、ラーメン食べようと気をもむ。

しびれを切らした店員がラーメン代を請求し五郎が1500円を払うと、ラーメンどんぶりを片付けようとする。それを五郎が取り返そうとして、この有名なセリフが飛び出す。

ラーメンどんぶりは弾みで床に落ちてしまう。割れたかけらを五郎と純と蛍が涙を堪えて片付けるところで、例のさだまさしの歌が入る(泣けるなあ)


この場面だけでは何のことだかわからないが、実はラーメン屋にたどり着く末でに重大な事件が起きていた。

五郎が汗水流して自力で建てた丸太の家が火事で消失したのである。

火事は実は純のいたずらによって起きたのだが、純は怖くて名乗り出ることができない。友達の正吉が罪をかぶる形で富良野を出て行く。

純がようやく罪を告白するのがラーメン屋のシーン。ことは深刻で、ラーメンを食べるどころじゃないのである。ポソリポソリ純はしゃべりだす。

最後にアップになる割れたどんぶりは、
純の傷ついた心であり、それを3人で拾う姿は、痛みを乗り越えて成長せよというメッセージかもしれない。

この純君はその後、社会の最下層のような場所で、数々傷つきながら大人になっていく。

痛みに寄り添いながらも、彼の不器用で純粋な生き方が時に周囲には迷惑でしかないという視点も織り交ぜるところに、倉本聰の視野の広さがうかがえる。

この後、純は上京して、もっと苦しい経験をすることになるのだが。


さて、来週は北海道に行きます。