広島市北部で土砂崩れがあり、死者・行方不明者90人近い大惨事になった。
その中でも被害が大きかった安佐南区の八木地区に行ってみた。
自宅から13キロぐらい。自転車で向かう.。1時間ほど。
この辺りは山側に広がる住宅街。広島市が発展するにつれ、住宅地が内陸部の山側に伸びていったのだろう。
自転車でようやく近づくと、土砂崩れの跡が見えてきた。

土砂崩れは50カ所で発生したという。
山際のあちこちで起こったのかと思ってしまうが、実際に行ってみると、局地的であることがわかる。
東日本大震災の市、町ごと津波に破壊された圧倒的な光景に比べると、息を飲むような事態ではない。被災場所からちょっと道を越えると、飲食店が平常通り営業している。
そういう場所で、たくさんの犠牲者が出た。それが今回の特徴である。住宅が密集する都市型災害の典型かもしれない。
東日本大震災のような災害は滅多に起こらないが、異常気象で大雨、集中豪雨が当たり前のようになった今日、土砂崩れは日常的に起こるに違いない。
しかも、大都市の郊外は山を切り開いてつくった住宅地が多い。構造的に土砂崩れは起きやすい。
土砂崩れが田舎の山奥の災害から、大都市の災害に変わる転機の災害になる気がする。

この壊れた家屋の下側で、消防隊による捜索活動が行われていた。
右側のヘルメットをかぶっている人たちが捜索隊。

避難場所になっている梅林小学校。人や車両の出入りが多く、学校関係者とおぼしき交通整理係が出ている。
天気は昼から雨の予報だったが、雨は降らず、猛烈に暑かった。
しかし、これは恵みの猛暑。今は土が乾くことが重要。
帰りはヘトヘトだった。