fc2ブログ

今、この瞬間

広島に単身赴任中。仕事のついでに行った名所、名物やラーメン、映画、韓ドラなどを備忘録的に綴っています。
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2014年10月
ARCHIVE ≫ 2014年10月
;      
≪ 前月 |  2014年10月  | 翌月 ≫

京都、金閣寺

京都といえば、京都タワーに都ホテルだが、駅前は再開発で修学旅行の頃の面影は全くない。

それでも京都タワーをご覧ください。



伏見稲荷が外国人の人気スポットランキング1位だというので見学したかったのだが、駅から意外と遠く断念。

しかし、金閣寺には行きました。バスで30分と結構かかる。バスは超満員。運転手の仕切りがぞんざいに聞こえ、ちと怖い。



金閣寺は実物よりも写真映りがずっといいような気がする。

実物の金箔は本物だろうが、驚くほどではない。しかし、写真になると実に映える。

池に映る金閣寺もなかなか美しい。

ところで、修学旅行で金閣寺に行ったか、まるで記憶がない。



足利義満が茶の湯にしたという水。ピンときませんな。



金閣寺から出るところの石畳の坂。なかなか風情ある。

しかし、昔からありましたか?


スポンサーサイト



琵琶湖、義仲寺

琵琶湖の湖畔のホテルに泊まる。

初めて間近に見たような気がする。



私のいる大津は湖の付け根の部分だが、それでも広い。水平線の向こうに、さらに広い湖が広がっている。

大津には木曽義仲の菩提寺、義仲寺(ぎちゅうじ)がある。たまたま駅の案内図で気づき見学。駅は膳所(ぜぜ)。



義仲はこの近くの粟津で討ち死にした。遺骸が埋葬されており、正真正銘の墓。ただし、墓は戦国時代、六角氏によって現在のものに建て替えられた。それまでは大変みすぼらしいものだったという。



近くに巴御前の墓もある。



巴御前は義仲亡き後も生き延びて、和田義盛の妻になった言われるが、ホントかなあ。

義仲をいたく好んだ松尾芭蕉も、義仲のそばで眠る。遺骨が納められており、やはり本物の墓。




義仲寺には芭蕉が十年近く住んだ庵がある。



直筆の句。

古池や買わず飛び込む水の音



読みずらいが有名な句碑が建っている。

旅に病んで夢は枯野を駆けめぐる



芭蕉が愛用したという杖。自然薯みたいに細い。昔の人は小さかったから、これでちょうど良かったのだろう。



境内には保田与重郎の墓もあった。

決して広い境内ではないが、かなり充実したお寺でした。

嵐の出雲神社

神在月の出雲大社は風雨が激しかった。

今年二回目の訪問。いずれも天気が悪い。今回はもっと悪く、警報でも出そうな雰囲気。

それでも、観光客は来ている。典子さん婚礼フィーバーなのだろう。




今回気づいたのだが、出雲大社の背後に控える山々は趣きがある。

明治神宮をはじめ東京の大寺社と違うのは、本殿に山が迫っているところ。

ガスに煙って、なおさらよい。

ここからモノクロで。







十月は出雲では神在月という。神話の時代がいまだに息づいている。


出雲といえば、出雲そば。しかし、原料となるソバ粉は地元に少なく、ただいま生産振興中。

島根といえば、中山間地域のイメージがあるが、出雲平野は堂々たる大平原の穀倉地帯。割に合わないソバは不人気である。

こちらは、奥出雲産のソバ粉を使った地産地消の出雲そば。



しかし、私はしじみラーメンを注文。もちろん宍道湖産。




隣の出雲歴史博物館を初めて見学した。

銅鐸の輝きが見事。

教科書で見ると、錆びた鉄の装飾品だが、作られた当時は銅がピカピカに光っていたそう。



この輝きを見た古代人の驚きはいかばかりか。

叩くと、風鈴のような優しい音がする。

北の土竜

「北の土竜」は石川サブロウ作。30年も前にヤングジャンプに連載された。

当時、薄っすらと記憶がある。

石川サブロウは岩内、アシスタントの本庄敬は寿都の出身。作品の所々に寿都が出てきて、寿都を知る者には懐かしい漫画である。

全21巻で今は絶版になっているが、アマゾンで探すと、中古本が売りに出ていた。

売価7000円。早速購入する(いつの日かプレミアムがついてお宝になるような気がする)。



漫画を読むのは久しぶり。

単行本のせいか、活字がやや小さい。老眼鏡がないと読めない。

14巻まで見終わって、次がイギリスでの壁画対決のクライマックス。

確かに寿都が端々に出てくる。

「寿都尻くそガニほいど 湯別夢見で小便たれた」

と、主人公がパリのバスルームで鼻歌代わりに歌う場面がある。

これは以前書いたことがあるが、その昔、朱太川にいるモクズガニを巡って、子供たちが争奪戦を繰り広げた時の口喧嘩の口上。

寿都の子供は欲張り(ほいど)で、カニを奪いに来る

湯別の子供は怖がりで夜に便所に行けず寝小便をたれる

そんな意味合い。それぞれの地区の子供たちが言い合い、挑発する。

湯別は朱太川のある地区。農村地帯で漁村の寿都より子供たちはおとなしかったようだ。

週末に読み終わりそうだが、これからの展開が楽しみである。


※読了感想

最終回で題名となった「北の土竜」に込めた意味が分かった。

寿都の漁師出身の若きライバル画家は、有島武郎の「生まれ出づる悩み」の主人公に重なる。







太陽を抱く月

「太陽を抱く月」はNHK総合日曜23時から放映している。14話まできたが、待ちきれず、レンタルで一気に最終回まで見た。全20話。

歴史ドラマ仕立てだが、史実に基づかない全く架空の物語で、ファンタジードラマというのだそう。

ちなみに「奇皇后」も同じジャンル。


なかなか見ごたえがあり、韓国では久々に40%の視聴率を取った。

呪術が物語を進めるツールになっていて、荒唐無稽といえばそうなのだが、気にならない。むしろ、そこが面白い。 昔は日本も大事なことは占いで決めた。


ハン・ガイン演じるホ・ヨヌが記憶を取り戻す16話から、止まっていた時間が一気に動き出しす。それまでは韓流ドラマ特有のじれったさがある。

最終回は3回分を凝縮したぐらいの濃い内容。

ハン・ガインのドラマを初めて見たが、この人は知的な役柄を演じるタイプの女優のようだ。

sun130421[1]

ホ・ヨヌの子供時代を演じたキム・ユジョンは、韓国では日本の芦田愛菜ちゃんをしのぐ人気子役だという。

たしかにすごい演技力で、ちょと抜けている。

9126b91c4be315d417ad6d9667bf5e5f[1]
 
ただ、この二人はそんなに似ていない。ちょっと連続性に疑問符。


韓ドラはラスマイが一番面白いと言われるように、このドラマも19話が泣かせる。

ハン・ガインもそれなりにいいのだけれど、ライバルの皇后もなかなかよい。キム・ミンソという女優。

moon11-00242[1]

o0550063711459036343[1]

かなりの美形。

皇后には実は罪がなく、王様から邪険にされっぱなしの不幸な人。最後は実の父親に見捨てられ、悲劇的な結末に至る。

ソルというホ・ヨヌに仕える少女もよい。19話では主役のハン・ガインを食う迫真の演技で泣かせる。

短い生涯だったが、意味のある生を貫いたというべきだろう。

43928c34999233006a1904a51ba140da[1]

脇を固める大王大妃や国巫(クンム)役は、よく見れば「ファン・ジニ」のキャストではないか。

ヒール役を演じたのは、「雪の女王」でヒョンビン演じるキム・ドックを庇護したボクシングジムの館長だった。

やさしい人格者から一転、ふてぶてしい役どころで存在感がある(がんばってるねえ)。


字幕版で見ると、王様の声に威厳があり、女性たちの声はニュース原稿を読むアナウンサーのように低い。

王様は君主とはどうあるべきかをかなり語り、結構理屈っぽいドラマである。

NHKの吹き替え版は友達同士でしゃべっている感じでやや軽い。

これは「チェオクの剣」にもいえたが、原作以上にメロドラマに走りすぎていて、原作のよさをやや弱めている。

終盤の反乱シーンはチェオクと似ている展開でしたね。









柳原白蓮のこと

未明にNHKラジオの音で目が覚め、何気なくラジオの声に耳をやると、柳原白蓮の生涯をテーマにした文化講演だった(講師は不明)。

白蓮は連ドラ「花子とアン」に出てくる葉山蓮子(仲間由紀恵が演じた)のモデルになった人。

大正天皇の従妹という高貴な家柄ながら、二度目の夫である九州の炭鉱成金の家を飛び出し、10歳近くも年下の青年と駆け落ち事件を起こした。30代後半のことである。

当時は原敬首相の暗殺より、こちらの方が国民の話題もちきりだったという。

戦前は姦通罪というものがあり、夫は不義の妻を訴えることができた。そんな時代の駆け落ちなので、相当の覚悟が要る行動である。

周囲の勧めもあって、朝日新聞に絶縁状なる投稿を発表し(たぶん姦通罪を逃れるための世論工作)、物議をかもした。

白蓮の作品の発表は朝日より毎日の方が多かったようで、ライバル紙にスクープを取られた毎日は、寝取られた夫の告白文の掲載をもって対抗した。


白蓮の生涯を調べると、金で買われた結婚をはじめとして、幸せよりずっと苦労や悲しみが多かったというべき人生を送っている。

ドラマにもあったが、終戦の3日前に空襲で息子を失ったのは痛恨の極みだっただろう。


白蓮は華族の柳原前光と妾のりょうの間に生まれた。

妾といっても、元は幕臣で外国奉行を務めた新見正興の3女である。

この人は歴史の教科書に出てくる人で、井伊直弼が日米修好通商条約を締結するのにワシントンに派遣した使節団の正使。

この時No.3の監察を務めたのが有名な小栗上野介忠順(ちなみに私は小栗顕彰会の会員です)。

小栗家の維新後も悲惨だったが、新見家は正興が維新の渦中に病死し、瞬く間に零落した。

世が世なら殿様の娘として何不自由しない人生を遅れたであろう娘たちが、芸妓に売り飛ばされたという。

16歳のりょうを落籍しようと競い合ったのが、柳原と伊藤博文だったというから驚きである。

18歳で白蓮を産み、21歳で亡くなった。

だいぶ後に白蓮は、りょうの墓を探し当て供養している。

Yanagiwara_Byakuren[1]

白蓮の夫、竜介は有名な革命家・宮崎滔天の息子でばりばりの社会運動家。滔天は孫文と親交の深かった人で、兄の宮崎八郎も司馬遼太郎の「翔ぶが如く」に登場するほどの人物だった。

家の風格というのは、いざという時に現れるもので、関東大震災の直後、ある家に幽閉の身だった白蓮に宮崎家は安否を気遣い差し入れするが、柳原家はあいさつの一言もなかったという。


竜介は肺病を患い働けない時期が長く、駆け落ち後の苦しかったころは白蓮の筆一本で生計を立てた。家に居候する書生の仕送りまで本人に内緒で白蓮がしていたという。

ドラマで白蓮につらく当たった義母は実際は逆で、滔天の妻にふさわしい教養と度胸があり、世間の迫害に遭う白蓮を何かにつけて助けてくれた人だったそう。


白蓮は戦後も生き続けて1967年に81歳で亡くなる。

東京オリンピックの時にも存命していたが、オリンピック前に失明していた。

目の見えない晩年の白蓮を竜介がよく支えたという。

白蓮が宮崎家に来て幸せだったかどうかはわからないが、炭鉱王や柳原家よりは、白蓮のためにしてやれたのではないかいうような感慨をもらしている。

白蓮の辞世の句が以下。


「そこひなき闇にかがやく星のごとわれの命をわがうちに見つ」


果てしのない闇にあっては、星あかりでさえ支えになる。そのような光を自身の中に見いだして生きてきたというのだから、納得の生涯だったということだろうか。

広島スケッチ

広島の朝を久々にウォーキング。

今回は平和大通りから平和記念公園に入り、電車通りへ。



原爆記念館の表口に噴水があり、観光客を迎えるのはまずこれ、札幌大通りの噴水みたいなもの。



こちらに来たからには、原爆慰霊碑に頭を下げなければと、慰霊碑前に。向こうに原爆の火、さらにその先に原爆ドームが見える。

朝を8時ぐらいだが、すでに観光客が結構来ている。

原爆の鐘はこちら。



川向こうから原爆ドームを眺める。

そして、ランニングを再開。


蜩ノ記を見た

「蜩ノ記」(ひぐらしのき)が公開中。

黒田官兵衛の岡田准一と役所広司による初のコラボ作品だという。

役所演じる主人公はある事件の責任を負い、10年後の切腹が決まっている。

亡き藩主との約束で、割り切っているのだろう。「死を自分のものにしたい」とポジティブに受け止めている。

そして、清々しい心境でその時を迎える。

見ている側もそんな思いになるのだから不思議。


直木賞を取った原作はもっと事件の背景を複雑に描いているのだろうが、映画の方はわりかし単純に作っている。

ちょっと軽い感じ。

堀北真希はこの種の役どころはピッタリ。いい味を出している。梅ちゃん先生より、三丁目の夕日の方に近いか。

息子役の子役もなかなかよい。

月食を見る

ちかごろ体調不良が続いていたが、ようやく持ち直してきた。

1週間ばかり酒を飲まない生活をしてみると、これはこれで悪くない。

しばらく続けてみるつもり。


さて、少々時間がたったが、月食の日はよく晴れた。

おかげで、月が欠け、最後に赤い月に変わる様をまじまじと見ることができた。

(赤い月とは月食の比喩なのね)

スマホ撮影なので、うまく撮れないのが残念。






ところで、青い雪というものがある。

北国の人ならピーンと来るかもしれない。

真夜中の雪は青みががって見えるときがある。

オホーツク海に押し寄せる流氷は未明になると、青く見えるという。

「北の国」からの特別編で、純が惚れた女の義父が流氷をわたって海から帰ってくる場面があるが、やはり青い雪だったようなきがする。





再びの尾道ラーメン

朱華園は尾道ラーメンでつたふじと人気を分け合うラーメン店。



昼時は行列ができるので、開店早々入る。スムーズに座れた。

受付で注文し、代金を払う方式。外観は立派だが、店内は狭い。壁に向かって細長いテーブルがコの字型に並び、中央に4人掛けのテーブルが3卓ある。

こんなラーメンが出てきた。





天かすが入っている。色の濃い醤油味。

麺は平打ち麺。どっかで食べた感触だと思ったら、これはインスタントラーメンの麺の感じ。やや物足りない。

しかし、スープはうまい。飲むほどにいい感じになって、危うく完食しそうになった。

しかし、健康を考え、飲み切るのはやめた。

尾道ラーメンが、そもそも、うまいのかまずいのか。

和歌山ラーメン、徳島ラーメン、高山ラーメンと並んで、わかりずらいラーメンである。